第101回国試に向け「計算なんて怖くない!」

2015年9月1日 (火)

薬学生新聞

 薬剤師国家試験(以下、国試)の合格には、「計算問題を解く能力」が必要です。第100回国試において、物理・薬剤・実務の3科目で20題の計算問題が出題されています。特に、物理では計算問題の占める割合が高く、物理の出題20題中7題もの出題がありました。「計算が苦手」と感じている方がこの記事を一読し、計算問題への抵抗をなくす一助になれば幸いです。計算問題に抵抗のある学生の課題点は、[1]公式が定着していない[2]問題ごとに公式を使い分けられない(演習量不足)[3]設問文から公式内への数値代入ができない――という3要素に分けられると考えます。

図

 したがって、自身が[1]~[3]のどの部分でつまずいているかを認識し、[1]~[3]ごとに適した解決法を実践することで、計算問題を克服できます。以下に具体的な思考パターンをご紹介致します。

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物理

■計算問題の頻出範囲

エネルギー、反応速度、酸と塩基、容量分析法、分光分析法

■出題例と解法

例題

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[1]酸塩基関連の重要公式

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[2]および[3](思考パターン)

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薬剤

■計算問題の頻出範囲

薬動学、投与計画、物質の溶解、分散系、濃度および等張化計算

■出題例と解法

例題

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[1]全身クリアランスを求める重要公式

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[2]および[3](思考パターン)

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実務

■計算問題の頻出範囲

散剤、液剤の計量調剤、電解質濃度、浸透圧、カロリー計算、NPC/N

■出題例と解法

例題

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[1]浸透圧比を求めるための考え方および重要公式

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[2]および[3](思考パターン)

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 出題例と思考パターンより、[1]~[3]ごとに適した解決法を確認できましたか?国試の計算問題は難化傾向にあります。今回の思考を基に演習を積み重ね、つまずきの認識と解決を繰り返しながら、計算問題を克服しましょう。そして、医療現場で活用できる思考回路の一つとして身に付けましょう。

学校法人医学アカデミー薬学ゼミナール



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