【国試予備校の現場から】やる気の心理学

2016年9月1日 (木)

薬学生新聞

メディセレ社長
児島 惠美子

児島惠美子氏

 ポケモンを探し求めていたらメディセレに着きました……とメディセリアン(メディセレ卒業生)たちが顔を出してくれるようになりました。ポケモンに負けないように頑張ろうと思うメディセレのしゃっちょう、児島惠美子です。

 ポケモン探しは積極的なのに、勉強になると消極的になる薬学生たち……。薬物を覚えたらポケモンゲットできるよう、ゲーム会社にお願いしたい!いや、むしろ薬物がポケモンに見えるようにはならないのか?日々思案です(笑)

 夏はよく「やる気が出ない」という言葉を聞きます。心理学者アドラーは「すべての人間はもともとやる気を持っている」と言っています。では、やる気を失う要因はなんでしょうか?その要因は[1]目標が見えていない[2]目標が高すぎる[3]自己イメージが極端に低い――の3つに分類されます。

 目標が見えていないあなたへ。この勉強は今後、役に立つのだろうか?そう思うとやる気も失せますよね。でも、薬学生の勉強は最後、すべて国家試験につながります。国家試験は6年間の集大成。物理、化学、生物も出るのです。だから薬学生は、薬剤師という医療人になり、社会で活躍する目標のために、勉強とは良いお付き合いが必要です!

 目標が高すぎるあなたへ。定期試験満点取らなきゃ!毎日3時間勉強しなきゃ!なんて勝手に自分を追い込んでいませんか?挑戦する前から「こんなのムリだ」と諦めていませんか?国家試験も満点を取る必要はないのです。高い目標を与えられた場合は、自分で勝手に目標を少し低くしてもよいのです。突然高い跳び箱を飛べる人はいません。一段ずつ高くしていけば、飛べるようになっていきます。

 自己イメージが極端に低いあなたへ。勝手に劣等感を持ってはいませんか?目標と現実にギャップがあるのは当然のことなのですよ。能力は人それぞれ違うのは当たり前のことなのですよ。

 勉強だけは、サポートはできても自分でやらないと身につかないものです。知識は自分から取りに行きましょう。薬学の知識は将来、あなたの武器になりますから。



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