【医学アカデミー薬学ゼミナール】薬剤師国家試験の傾向と解答の導き方!

2016年11月1日 (火)

薬学生新聞


左から菊池聡氏(衛生科目責任者)、猪又雄太氏(薬理科目責任者)、後藤健太氏(治療科目責任者)

 薬剤師国家試験(国試)には、時事問題、臨床で頻用される医薬品に関わる問題、臨床での実践力を試すための症例問題などが出題されます。今回は、「衛生」「薬理」「病態・薬物治療」の科目責任者が、第102回国試で役に立つ各科目の傾向や問題の解き方をお伝えします。

衛生

■衛生の分野の出題傾向を分析する

 国試における衛生の分野では、40点の配点があり、過去に出題された問題に関する知識が必要となる問題、歴史や実験に関する問題が多く出題されます。さらに注目すべき内容は、その年の『トピックス(時事問題)』です。法律の改正点はもとより、時事問題が出題されることがあります。今回は、過去の国試を使用した例題を示しますので、今年の時事問題を意識して参考にしてください。

■例題(第99回国試 問240)
g00058_20161101_08-02
■例題の解答
g00058_20161101_08-03
■出題の背景と第102回国試のトピックス

 第99回国試が行われたのは、中国での微小粒子状物質(PM2.5)がニュースなどにより報道されて話題になった年です。このように社会的に話題性があるトピックスは薬剤師として公衆衛生上、予防の観点から知っておかなければならない情報であり、国試に出題されやすい傾向があります。では、今年はいかがでしょうか。オリンピックが実施されたブラジルでは『ジカ熱』が報道されて話題となりました。基礎的な知識はもちろん重要ですが、併せて今現在、世の中で起きている状況も確認するとよいかもしれません。

薬理

■国試(薬理)の出題傾向を読み解く

 近年、国試(薬理)では、薬物から作用機序を考える問題だけでなく、薬物名の記載なしで、作用機序から薬理作用を考えさせるような新しい切り口の問題が出題されています。そのため、ただ薬物名と作用機序を覚えるだけではなく、正しく答えを導く力を持っているかどうかが、問われてきています。

■例題(第101回国試 問156)
g00058_20161101_08-04
■例題の解答
g00058_20161101_08-05
■第102回国試を見据えて

 自己学習を行う上では、問題文の内容を理解し、説明できることが大切になります。そのためには、既出問題の周辺知識についても知識を広げておくことがポイントです。

 例題で取り上げた既出問題に関わる薬物についても押さえておきましょう。

 ・プレガバリン…電位依存性Ca2+チャネルの機能を低下させ、興奮性神経伝達物質の過剰放出を抑制

 ・メキシレチン…知覚神経のNa+チャネルを遮断し、知覚神経の自発性活動電位の発生を抑制

 考える力を身につけながら、既出問題に関わる周辺知識まで修得していきましょう。

病態・薬物治療

■国試(病態・薬物治療)の出題傾向を読み解く

 病態・薬物治療の国試出題範囲は40問ありますが、そのうち10題程度は情報・検定の分野より出題されます。また、昨年の国試では、理論問題を中心に症例問題の出題が目立ちました(15題中8題)。そのため、今後も症例をしっかりと読み、患者の状態を把握し、解答に導くことが重要となります。

■例題(第101回国試 問186)
g00058_20161101_09-01
■例題の解答
g00058_20161101_09-02
■第102回国試を見据えて

 症例が苦手な方、検査値が覚えられない方などはぜひ、過去の国試で出題されている症例問題を実際に解きながらそのポイントをしっかりと見極めてみてください。症例問題の読破はより多くの既出問題に触れることが重要です。



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