【ヒト・シゴト・ライフスタイル】仕事も趣味も全力疾走!イキイキと“2足のわらじ”‐マツモトキヨシ 宇野理江さん

2016年11月1日 (火)

薬学生新聞


薬剤師資格取得も「枠にとらわれない」

宇野理江さん

 ドラッグストア大手のマツモトキヨシ人事部採用課の宇野理江さんは、仕事も子育ても趣味も全力で楽しむ“ワーキングママ”だ。店舗での接客や店長業務などを経験し、現在は主にパート・アルバイトや派遣社員、障害者雇用などの主任担当者として活躍。会社を出れば2児の母として家事や育児をこなし、休日は家族で遊びに行ったり、地域のイベントに参加する。「仕事と家庭の2足のわらじの履き心地は?」と聞くと、「枠にとらわれたくないという思いはもともとあって、結婚する時も仕事と家庭を両立させることに全く不安はなかった。むしろ、主人といろいろ相談したり、頑張っている自分を見てほしかったので、1人でいるよりはずっと良い。出産後も仕事を同僚のみんなと楽しみたいという思いはぶれていない!」。そのように語る宇野さんの表情はいきいきとしており、余裕すら感じられた。

 宇野さんは、薬剤師免許を持ちながら、人の採用や雇用にかかわる人事の仕事をしている。パート・アルバイトや派遣スタッフだけでなく、インバウンド集客に対応するための外国人スタッフの採用のほか、障害者雇用といった正社員以外すべての採用の主任担当者という大事な役割を担う。「どのような取り組みをすればいいか、ありとあらゆることを率先して自分で考えて実践していくのが仕事の面白いところ」と話すように、何をしたらうまくいくか、その答えを自分で見つけてきた。

 例えば、障害者を採用する際には一人ひとりの個性を理解するために、本人だけでなく両親や学校の先生にヒアリングし、仕事をするに当たって苦手なことなどを把握。店舗での任務をスムーズにできるための的確な指示を大切にしている。

 薬を服薬している障害者の状況を必要に応じて把握する場合もある。「私は薬剤師なので、処方箋の変化で本人が自覚していない部分も医療人として理解し、気づくことができる」と薬学のキャリアを生かし、従業員の健康管理にも気を配る。このような宇野さんのきめ細やかな取り組みが功を奏し、マツモトキヨシの中で障害者の活躍の場が広がっている。

 宇野さんは、京都薬科大学を卒業後、マツモトキヨシに入社して今年で15年目になる。友人などは製薬会社のMRや調剤薬局の薬剤師といった職を目指す中、「薬剤師という専門性も持ちながら、その枠にとらわれない活躍をするのが理想だった」と将来の明確なビジョンを持っていた。

 ドラッグストアを選んだのは、大学時代にワインの試飲を勧めるマネキンのアルバイトをしていた経験から、接客で結果を出すことに喜びを感じ、興味を持ったのだという。「商品の魅力をどうお客様に伝えるかが、ドラッグストアの面白さ。調剤薬局では、自分の持っている専門性を患者様に伝えて信頼関係を構築できる要素はあるが、『お大事に』と声かけする顔よりも『こんにちは、お元気ですか』と笑顔で話しかける方が私らしいと思った」と打ち明ける。

 入社後に配属された店舗は、東京の新宿東口店。来店者からは、薬の作用機序を説明してもらいたいというニーズから薬剤師を指名してくることもある。それに応えるために、宇野さんは必死に勉強しながら、新宿を行き交う数多くの来店者から薬の悩みを聞いていた。店長に就任してからも、自分のスタイルを持ちつつ、レジで薬の相談を積極的に行い、部下のスタッフには「薬以外の相談でもいいから、何かあったらいつでも呼んで」と言っていた。スタッフの協力もあり、店長1年目で店舗の業績を大きく伸ばすことができたという。

 そして現在、従業員の働き方を管理する人事部で活躍している。店舗での接客業務や採用課で薬剤師の専門性を生かすということを、楽しんで追求してきた。たとえ薬剤師業務ではない総合職という道に進んだとしても「どういうふうに自分らしく薬剤師というところを伝えてやっていきたいか」を常に意識していたという。

オフはワーママ企画隊&パーティー

 宇野さんには、働く女性の顔とは別に、2児の母というもう1つの顔がある。1日のスタートは早朝4時。出社時間の9時までに自分と家族のお弁当を作り、夕ご飯の下ごしらえ、保育園との連絡ノートの作成、子供の服の裁縫などをこなす。「連絡ノートは、子供がどのようなことをしていたかが分かる写真を印刷して貼って、パーフェクトだと自分が納得するまで作り込む。普通の人が夜にやることを朝方にやってしまう」

 そして就業後。時短勤務で16時に仕事が終わるが、「会社を出てからが闘いの始まり」と再びママに戻る。家に帰るとすぐに2人の子供を保育園に迎えに行く。日中は仕事をしていて、あまり子供と遊べないので、保育園の帰りが子供とのふれあいの時間だ。家に帰った後は、朝に下ごしらえをしていた夕ご飯を仕上げ、子供たちに食べさせ、お風呂、歯磨きの後に、21時には子供たちと一緒に寝る。「主人の帰りは遅いので、主人と時間を共にしたい時は、夜中に起こしてもらう」と忙しくても家族との時間を大事にしている。

 休日のオフタイムは、住居のある埼玉県吉川市で働くお母さん(ワーキングママ)のための「ワーママ企画隊」に参加する。同世代で育児をしている家庭が多い吉川市在住の、現在働いている、もしくは今後働きたいママが集まって子供たちを遊ばせながら、座談会や子供の古着交換会など、いろいろなイベントを開くことで、日頃の悩みなどをみんなで一緒に共有するもの。「吉川の“ママ友”がつながって、より活性化してほしいという思いで楽しんでやっている」と地域のつながりも大事にしている。

クリスマスパーティー@宇野家

クリスマスパーティー@宇野家

 他にも、友達とキャンプに行ったり、外国人をホームステイとして受け入れたり、ホームパーティーをしたり、楽しい企画が大好きだという。特にハロウィンやクリスマスのイベント時には、大勢の友達を呼び、みんなで仮装しながら、子供たちやホームステイの外国人も巻き込んでの華やかなパーティーが毎回開かれる。

 今後もワーキングママとして、仕事とオフを全力で楽しみつつ、さらにステップアップしていくに違いない。



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