【国試予備校の現場から】行動経済学と行動心理学

2017年1月1日 (日)

薬学生新聞


メディセレCEO
児島 惠美子

児島惠美子氏

 こんにちは、メディセレの児島惠美子です。今回は行動経済学と行動心理学についてご紹介しましょう。

 経済学ではデータを非常に重視します。「人間を騙せてもデータは騙せない」という考え方です。今でこそ医療もエビデンスが重視されますが、経済学はまさにエビデンスで成り立っている学問です。

 行動経済学者のダン・アリエリー先生の著書「嘘とごまかしの行動経済学」には「祖母たちの訃報」という章があります。試験や課題提出時、生徒の祖母が亡くなる確率は、中間テストで通常の10倍、期末テストで19倍、成績が芳しくない子は50倍に跳ね上がるそうです。なんと興味深い!メディセレでもこれはあるある事例です。現実から逃避しているわけです。気持ちは分かりますが、問題を先送りしているだけで、解決にはなっていませんよね。

 人生は報われないことの方が多いです。勉強もそのうちの1つです。だからといって逃げたり諦めたりしては絶対いけません。頑張ったことが自信になります。自信が知識の裏付けになり、結果になるのです。

 ハーバード大学フライヤー教授の実験で、「結果」にご褒美を与える場合より、「勉強という行為」にご褒美を与えた方が、成績は伸びることが示されています。意外ではないですか?直接的な褒美の方が結果につながると思われがちですが、それは結果にだけこだわることにもなるのです。勉強という行為に、結果が後からついてくるというエビデンスだと思います。

 「国試合格は頭の良し悪しではなく、勉強のやり方の良し悪しで決まる」と私は生徒に伝えています。行動心理学的にも、社会で活躍するために国家試験に絶対合格することを願う気持ちが結果につながると確信しています。だから、みんなで“願生ろう!(がんばろう)”



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