転居なく、住み慣れた町で在宅専門チームの一翼担う‐トライアドジャパン(かもめ薬局) 小杉英理子さん

2017年3月1日 (水)

薬学生新聞


トライアドジャパン

 昭和薬科大学を卒業し、トライアドジャパンに就職した小杉英理子さん。2年目となる今は、同社のかもめ薬局たまプラーザ健康館で在宅専門チームの一員として日々、業務に奮闘している。その姿は同社の「2025年に向けて地域1万人の在宅患者を支援できる体制を構築」という展望とも相まって、今後の活躍を期待させる。

 トライアドジャパンは、神奈川県を中心に25店舗の調剤薬局を展開。薬局事業を中心に、治験支援(SMO)事業や医療者向けコンテンツの制作事業など、複数の医療関連事業を手がける。

 同社の薬局事業の特色として、[1]転居を伴う異動がほとんどなく住み慣れた町で腰を据えて勤務できる[2]180日間の新人研修プログラムをはじめ臨床を中心とした研修がある[3]大学病院前の薬局から地域密着型薬局、代替医療を提案する薬局など多様な薬局がある[4]在宅医療に力を入れており、2025年に向けて地域1万人の在宅患者を支援できる体制を目指している――などが挙げられる。

小杉英理子さん

 小杉さんも、こうしたトライアドジャパンの特色に惹かれて入社した1人だ。「薬局での実務実習で、在宅医療を経験し、地域の医療・介護者と一緒に患者さんの生活に寄り添いながら、日本の超高齢社会を支えることの大切さを感じ、自分がその一員になるためには、体制が充実した会社で薬剤師としての基礎的な力を養う必要があると感じ、当社に決めました」と話す。

 就職活動をする中で、在宅医療や研修に力を入れていることを特色に挙げる薬局は少なくなかったが、「地域の1万人を支える」「在宅でのベッドサイド研修を重視」といった方針を打ち出すトライアドジャパンのインパクトは大きかった。

 卒業後、転居する必要なく、入社後の新人研修およびその後の勤務が可能であることも、小杉さんにとっては大きかった。「器用なタイプではないので、就職と共に生活環境が変わることに不安がありました。大学時代から住み慣れ、知っている地域で勤務できる安心感は非常に大きかったです」と話す。

 入社後は、180日間新人研修を経験。まずはローテーション研修だ。家庭医の近隣でかかりつけとして機能する薬局、地域に根ざし健康サポートにも力を入れる地域密着型薬局、大学病院前の幅広い診療科目や専門的な処方に触れられる薬局など、タイプの異なる複数の薬局で、それぞれの処方や患者特性に合わせた薬学的支援を学んだ。

 平行して実施された在宅研修は、医師の訪問診療に同行し、先輩薬剤師の指導のもと、全員が実際に在宅患者を担当する、ベッドサイドでの臨床研修だ。これらの研修を通じて、小杉さんは「複数薬局や在宅での研修を受けたことで、薬局の多様性を知ることができ、自分の目指すべき薬剤師像を考えられました。臨床の大切さを知り、薬剤師として経験を積んでいく上での心構えもできました」と話す。

 また、同社は医師に倣ったオーベン・ネーベン制を敷いており、新入社員(ネーベン)に対し、教育担当の先輩社員(オーベン)が、マンツーマンで指導し、成長をサポートする仕組みがある。「先輩薬剤師との距離が近く、何でも気軽に相談できる雰囲気があり、とてもよかった。180日間の充実した研修のおかげで、本配属時に、薬剤師として社会人として不安なくスタートが切れました」と振り返る。

 本配属は、内科・小児科の処方箋を中心に応需する医療モール内の店舗で、小杉さんは主に外来業務を担当した。小児患者の場合、急性疾患が多いこと、薬を嫌がる子どもが少なくないといったことなどから成人患者とは異なる対応が求められる。「保護者の方が、必ず食後に服薬させなければならないと思い込んでいるケースが多く、食事の影響を調べて飲み方の提案をしたところ、お子さんが薬を飲めるようになり、保護者から感謝されることがよくありました。それが励みになりました」と語る。

 現在は、地域支援連携課に所属し「かもめ薬局たまプラーザ健康館」で勤務する。在宅専門チームの一員として、高齢者施設と個人宅、両方で在宅業務を担っている。前店舗での外来業務と最も異なる点として、小杉さんは医師の訪問診療に同行する「往診同行」を挙げる。一緒に患者を見て話をし、処方の提案などがその場ででき、「とてもやりがいのある業務」と説明する。その一方で「自分自身の知識も問われる」と、その厳しさにも言及する小杉さん。今は即答できず言葉に詰まったり、何も提案できない場面も少なくないが、「経験を積み、学んでいき、医師からの質問に答えたり、よりよい提案ができるようになっていきたいです」と前向きな姿勢を見せる。

 既に2店舗での勤務を経験している小杉さんだが、同社の「配属に伴う転居が必要ないため、住み慣れた町で腰を据えて勤務できる」という方針のもと、いずれの際も転居をしていない。それが小杉さん自身の安心感につながっているようで、ひいては充実した日々の業務にもつながっているといえよう。

ライフワークバランスも充実

 また、休みの日には、大好きな外出や旅行が満喫できていることも、仕事に打ち込む上での原動力になっているようだ。小杉さんの趣味の「外出や旅行」は、近場の高尾山から海外まで幅広い。「基本的に日曜日や祝日は休みになるので、友人と外出することが多いです。また入社2年目ですが、1年目も2年目も長期休暇が取得でき、海外旅行へ行くことができました」と語る。よりよい医療の提供のためには、ライフワークバランス(仕事と生活の調和)を大切にしてほしいというのも、会社としての方針だ。

 小杉さんの今後の目標は、「患者さんの健康をトータルでサポートできる薬剤師になること」。そのためには外来業務も在宅業務も、そして処方箋を持たない人へのサポートも必要となる。「いろいろな形の業務に積極的に関わることで、薬剤師として成長していきたいです」と話している。



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