【日本薬学生連盟第18回年会】世代を超えて薬学生と講師が討論‐未来の薬剤師に熱いエール

2017年5月1日 (月)

薬学生新聞


日本薬学生連盟第18回年会

 日本薬学生連盟の第18回年会「薬学生の集い」が3月19、20日、日本大学薬学部で盛大に開催され、成功裏に終了した。今年のテーマは「超えろ」。140人以上の学生が参加したメイン企画「超薬-RE:START-」では、チェーン薬局などの民間企業や医療機関、行政などから14人の講師を招き、現在取り組んでいることや将来に向けて行うべきことについてそれぞれにブースが設けられ、まず講師からの講演が行われた後、「10年後に薬のプロとして取り組むべきことは何か」をテーマに、学生と講師による熱いディスカッションが行われた。各ブースのまとめ役の学生から講演の概要やディスカッションの結論が発表された後、講師が感想を述べ、未来の薬剤師たちにエールを送った。

 病院薬剤師の立場から参加した海老原毅氏(心身障害児総合医療療育センター薬剤科長)は、障害者と薬剤師の関係について講演し、障害者・障害児は一人ひとり症状が異なることから、薬剤の用法が決められていないと説明。特に、重度障害者は全国でも4万人程度しかおらず、薬物療法が確立されていない上、薬剤師が十分に関与できていない現状を訴えた。まとめ役の学生からは、「親族から患者の話を聞き、ボランティアなどの機会を通じて障害を持った人を理解することが重要」と総括が行われた。

 また薬局経営者の立場から、島田光明氏(ファーコス代表取締役)は、少子高齢化や膨大な国債など、日本が抱える問題と薬剤師業務の関係について講演した。「国民の健康と生活を保つという、薬剤師本来の役割に立ち返るべき」との考えを述べた上で、10年後に求められると想定される薬剤師の役割を提示。プロフェッショナルの知識を備えて職業に誇りを持つことや、各々が専門分野に長け、患者になる前の段階の人に何ができるのかを深く考えることなどを呼びかけた。

 一方、安川孝志氏(厚生労働省医薬・生活衛生局総務課長補佐)は、行政から見た薬剤師を取り巻く環境について講演。医薬分業を進める上で、薬剤師が自分の仕事内容を国民にどう見せていくかが大事とした。多剤併用や残薬の問題など、薬剤師が取り組むべき役割は大きいとし、「普段の学習でも、卒業後も仕事内容の見える化を意識することが大切だ。行政として頑張る薬剤師をサポートしたい」と力強い発言があった。

 日本薬学生連盟の2016年度会長を務める北澤裕矢さん(東京薬科大学)は、年会終了のあいさつで、「先生方から受け取った思いを学生に広め、明日から何をやるかが大事」と参加者に呼びかけ、薬剤師の卵として年会で受け取ったメッセージを実践することの重要性を強調した。



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