厚生労働省の三浦公嗣老健局長は1日、専門紙の共同会見に応じ、今後の認知症対策について言及。現在、認知症で苦しんでいる本人やその家族を支えることと並行し、症状の改善や治癒につながる新薬や、新たな医療技術を創出するための研究開発に「しっかり取り組んでいく必要がある」との認識を示した。
三浦氏は、認知症対策について、「高齢社会のトップランナーである日本がどのような対応ができるのか、世界中の高齢化が進んでいる国の人たちが見ている」とした上で、本人の自立を支援するための具体的なケアに加え、家族が持っている心の問題などがあり、「身体的な問題によって引き起こされる介護の問題とは異なり、より深い内容のものを用意していくことが重要」との認識を示した。