
SHD取締役で薬剤師の岩出賢太郎さんは、1人で薬局業務をこなす「1人薬剤師」の薬局3店舗を大阪府下で展開している。大手薬局との競争を避けるためニッチな市場を選び、1日の処方箋応需枚数20~30枚ほどの立地で運営する。あえて小規模市場に狙いを定めることで患者対応にも力を入れやすいと考えた。小規模薬局の弱みである人的資源の不足などをグループ内で補い、業務の質を担保する。複数の一般社団法人の代表としての顔も持ち、未病対策や研修会の企画運営にも取り組む。健康相談のために薬局を訪れてもらえる仕組みをつくり、薬剤師の知識を生かせる環境を整えたい考えだ。