日本薬剤師会の安部好弘常務理事は7日の定例会見で、7月30日付で中央社会保険医療協議会の診療側委員に委嘱されたことについて、「3回の改定を経験されたベテランの三浦洋嗣前副会長の後を受けた新人としては、何かと力不足、勝手が分からないところがあるとは思うが、薬剤師を代表し、日薬、薬剤師の様々な団体、関連団体ともよく話をして、薬剤師が国民にしっかり理解されるような発言をしていきたい」と抱負を語った。
安部氏は次期の診療・調剤報酬改定に向けて、「今回の改定は2025年に向けて医療連携、在宅推進、かかりつけ機能がポイントになっている」との認識を示した上で、「その結果を見据えつつ、しかも、いくつかの宿題、付帯事項があるので、それに対し薬剤師としてどういう方向性で進むのかよく検討しつつ、意見をまとめていく。また、医療提供側での意見のすり合わせも必要になってくるので、丁寧に対応しつつ、基本的には地域包括システムに向かって汗をかいている薬局、薬剤師が適切に評価されるような報酬にしていく必要があると思っている」と述べ、一律的評価から成果主義的な方向性を模索する意向を示唆した。