塩野義製薬は8日、自社で見出した急性冠症候群を対象とする新規バイオ医薬品創製プログラムについて、英アストラゼネカ(AZ)子会社のメディミューン社に全世界における権利を許諾するライセンス契約を締結したと発表した。現在の開発ステージはかなり早期だが、製品化後はAZが全世界で販売する。塩野義は日本での共同販売権を行使することができる。
急性冠症候群は心筋への酸素や栄養の供給が不足して引き起こされる不安定狭心症や急性心筋梗塞などの諸症状の総称。冠動脈内に形成されたプラークが破裂して血栓が生じて血流が減少することが原因と考えられている。