厚生労働省は7日、社会保障審議会医療保険部会に後期高齢者の保健事業にかかわる論点を提示した。後期高齢者でリスクが高まる体重減少や低栄養などを予防するため、管理栄養士や薬剤師などを活用した訪問指導や相談を進めることを提案した。
厚労省が提示した資料では、後期高齢者は、現役世代のメタボリック対策と異なり、体重減少や低栄養、筋量低下(サルコペニア)などのリスクが増加するという特性があると指摘。生活習慣病予防だけでなく、生活機能低下による介護や疾病の重症化を予防する保健事業の充実が課題になっているとした。