非臨床試験国内大手のイナリサーチは信州大学医学部循環器内科学教室の研究チームとiPS細胞による心筋再生技術の動物試験を本格化する。iPS細胞から作製した心筋細胞を、拒絶反応が少ないことが知られている主要組織適合遺伝子複合体(MHC)統御カニクイザルの心臓に移植し、3DマイクロCTスキャンで評価する。
イナは信州大学医学部と昨年5月、心筋梗塞を対象としたiPS細胞由来心筋細胞の移植療法に関する共同研究契約を締結。MHC統御カニクイザルや技術者を提供して産学連携を進めてきたが、施術法やCT測定などの準備が整ったため、イナのレンタルラボで移植試験を開始することになった。