厚生労働省と農林水産省、日本漢方生薬製剤協会は、大半を海外輸入に依存する薬用植物の安定確保に向け、産地と漢方薬メーカーをマッチングする「薬用作物の産地化に向けたブロック会議」を全国8カ所で開催している。昨年の第1回では、マッチングによる成果が出てきており、14都道府県18件17品目で試作が進行中。産地側と実需側の双方が引き続き意見交換の場を希望したことから、第2回の開催に踏み切った。19日にさいたま市で開催された関東ブロックでは、約80人が出席し、薬用植物栽培に関心がある異業種企業も参加するなど、前回以上にブロック会議を活用しようとする機運が高まっているようだ。
昨年は7~8月にブロック会議を実施し、全国都道府県の7~8割の地域から薬用作物を栽培したいという137件の要望が集まり、45団体が日漢協会員社との折衝に進んだ。