厚生労働省は、デング熱とチクングニア熱等の蚊媒介性感染症の予防指針案を、厚生科学審議会感染症部会の「蚊媒介性感染症に関する小委員会」に示した。
指針案では、日本に生息する蚊(ヒトスジシマカ)を媒介して感染する恐れのあるデング熱とチクングニア熱について、感染症法上、重点的に対策をとる必要がある「蚊媒介性感染症」に位置づけ、発生予防とまん延の防止を図るため、国や地方公共団体、医療関係者などが連携して取り組むべき施策の方向性を示している。
具体的には、国内での発生に備え、国が感染源や感染経路を特定する積極的疫学調査等の手引きを作成し、それに基づき、都道府県等が各自で発生時の対応マニュアルを整備するよう記された。