厚生労働省は13日、高齢化率がピークを迎える2035年を見据えた保健医療政策の道筋を示すため、「保健医療2035」策定懇談会を立ち上げると発表した。今月中に初会合を開き、夏頃をメドに保健医療システムの持続可能性の確保、国民の健康増進などの分野で戦略的な取り組みを検討し、長期的なビジョンを示す予定。
懇談会の設置について、塩崎恭久厚生労働相は、「わが国の保健医療は、急激な少子高齢化や医療技術の進歩に対応できる持続可能なシステムが求められている」と指摘。高齢化がピークに達する20年後に向け、「保健医療政策のビジョンを明らかにし、短期・中長期の政策課題に着手しなければならない」と狙いを語った。