大塚ホールディングスは、抗精神病薬の持続型注射剤「エビリファイメンテナ」の2015年のグローバル売上高について、前年比3倍増の400億円を見込む。今年はデュアルチャンバー製剤の投入や、三角筋投与といった新たな投与経路の承認を取得する予定。樋口達夫社長兼CEOは、13日の決算会見で、「いろいろな好材料が出てきており、プロモーションを強化し目標を達成したい」と語った。
同社の医療関連事業売上の5割以上を稼ぐ抗精神病薬「エビリファイ」は、4月に米国物質特許期間満了を迎える。一気に売上が下降する見通しで、新薬群の成長でカバーする方針を打ち出している。
グローバル戦略3製品で18年に売上20億ドルを計画し、そのうちの一つが「エビリファイメンテナ」。