厚生労働省の神田裕二医薬食品局長は2月24日、全国厚生労働関係部局長会議で、大手ドラッグストアで相次いだ薬歴未記載問題に言及。「薬局薬剤師の信頼を失墜するものであり、誠に遺憾」と述べた。薬局の薬剤師配置は、毎年3月末までに都道府県、保健所設置市に届け出る総処方箋枚数がもとになるとし、神田氏は「その機会に処方箋枚数に応じた薬剤師数が配置されているか必ずチェックし、監視指導の強化をお願いしたい」と都道府県担当者に要請した。
2月に、大手ドラッグストアのツルハホールディングス子会社「くすりの福太郎」、イオングループの「CFSコーポレーション」で膨大な件数の薬歴未記載事例が発覚。十分に薬剤師を配置せず、薬歴管理が不十分なまま調剤報酬を請求していた不適切事案も明らかになった。