【文科省検討会WG】国試偏重教育からの脱却を‐大学側の自主的な取組み促す

2015年3月2日 (月)

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文科省検討会WGが報告書

 文部科学省の「薬学系人材養成のあり方に関する検討会」のもとに設置された「新制度の薬学部および大学院における研究・教育等の状況に関するフォローアップワーキンググループ(WG)」(主査:井上圭三帝京大学副学長)は2月24日、薬学教育に共通する課題や問題点を整理したフォローアップ状況をまとめ、同検討会に報告した。「国家試験を目指して無事卒業させることに汲々として理念と乖離した教育」からの方向転換を求めると共に、各大学に対して教育の改善充実に向けた積極的な取り組みを促した。また、「入学者の質を下げてでも定員分の学生を確保する現状は大学の信頼を損なう」とし、改善を求めた。

 報告書では、「大学の人材養成の質低下は薬学教育全体の評価の低下、さらには医療の質低下につながる恐れがある」と指摘。国試偏重の教育ではなく、「どのような薬剤師、薬学卒業生を育成しようとしているのか」について一貫したポリシーを持ち、「将来的に社会のニーズがどのように変遷していくのか見極めながら全体的戦略を考える必要がある」とした。



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