2015年度の全国の国公私立薬科大学・薬学部の入学者数は、入学方式の異なる北大、東大を除くと1万3118人で、定員1万2773人に対し102.7%と若干オーバーした。定員に対し入学者数が10%を超えたのは9校で、そのうち20%超は2校あった。なお、4年制を含めた全体の定員数は1万2933人で前年度の1万2853人より80人増加した。最も定員数が多かった08年度以降、昨年度まで6年連続で減少してきたが、初めて前年度を上回った。本紙調査で明らかになった。
今年度の薬科大学・薬学部の入学定員数は14年度に比べて増加した。これは横浜薬科大と立命館大の2校で4年制学科を新設、九州保健福祉大の4年制学科の定員増加によるもの。横浜薬科大では6年制学科を360人から340人に20人削減する一方で4年制学科(薬科学科:30人)を新設、全体で10人増。立命館大も4年制学科(創薬科学科:60人)を新設し、全体で60人増。また、九州保健福祉大は4年制学科(動物生命薬科学科)を30人から40人に増員し、全体で10人増と、合計で80人増加した。これによって薬学系の4年制学科を併設するのは31校に達した。