ドラッグストア大手のツルハホールディングスは、子会社のくすりの福太郎(本社千葉県鎌ヶ谷市)の一部調剤薬局において、薬歴の不適切管理が判明したことを受け、福太郎の全薬局の実態調査など検証を行ってきたが、5月25日に厚生労働省に対し、再発防止策も含めた最終報告書を提出した。検証の結果、不適切な調剤報酬請求と判断した合計1億7102万1250円については自主返還するとし、また福太郎の小川久哉社長を5月31日付で取締役に降格させ、ツルハHDの取締役専務執行役員からも退かせる更迭人事も決めた。
検証では、2013年2月末時点において、当日分も含めた電子薬歴システムへの未入力件数が19万8073件あったことを確認。また、先日の福太郎からの発表では同年8月末までに全てが入力されたとあったが、検証では2万0963件の未入力が存在したことを確認した。さらに、昨年2月から今年1月までの全薬局の薬歴調査で、電子薬歴への入力が1カ月以上遅延しているものが18万5111件、未記載となっているものが3万9494件存在していた。