大日本住友製薬の多田正世社長は6日、都内で記者会見し、今年度の日本事業について、「長期収載品の売上減少を戦略品や新製品の拡大で補っていきたい」と述べ、掻痒症改善剤「レミッチ」と週1回投与のGLP-1受容体作動薬「トルリシティ」の早期立ち上げを目指す方針を語った。
同社の2015年度第1四半期決算では、高血圧症治療配合剤「アイミクス」、抗精神病薬「ロナセン」、パーキンソン病薬「トレリーフ」の戦略品が伸びたが、長期収載品が前年同期比で1~2割減と大きなマイナスとなった。
こうした状況を踏まえ、今年度は新製品のレミッチとトルリシティの早期浸透を重点戦略に据える。