文部科学省は7日、iPS細胞研究の改訂版ロードマップ(工程表)を幹細胞・再生医学戦略作業部会に示した。iPS細胞研究を取り巻く環境が急速に変化したことから、3年前に改訂し、概ね前倒しで進んでいる工程表をさらに見直すことにした。疾患研究や創薬への応用に向けては、5年以内に疾患特異的iPS細胞を活用した新薬等の臨床応用を実現するとし、前回目標の2022年までから2年前倒しで達成する目標を打ち出した。
文科省は、09年6月に「iPS細胞研究ロードマップ」を策定。12年に工程表を見直していたが、その後の研究が大きく進展したことから、新たなiPS細胞研究の実施スケジュールを示すことにした。