熊本大学大学院生命科学研究部循環器内科学の研究グループは、長寿遺伝子として知られるサーチュインの一つSirt7に心筋梗塞後の心破裂を防ぐ作用があることを、遺伝子改変動物を用いた基礎的研究によって明らかにした。
サーチュイン遺伝子は、長寿遺伝子または長生き遺伝子、抗老化遺伝子とも呼ばれ、その活性化により生物の寿命が延びるとされており、哺乳類ではSirt1からSirt7が知られている。Sirt7は最も新しく同定されたサーチュインで、癌やメタボリックシンドロームの進行に重要な役割を果たすことが報告されている。しかし、これまでSirt7の心臓における役割は全く不明だった。