経済産業省の2016年度概算要求は、医療分野の技術開発を促進させる科学技術振興費に前年度当初予算の約27%増となる1269億円を計上した。バイオ医薬品の製造技術などを推進する「次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業」に73.7億円を要求したほか、新たにビッグデータなど情報技術の活用を推進するため、産学官による「Iot推進ラボ(仮称)」を設置し、全ゲノム配列などを解析する統計手法の開発に着手する。
創薬基盤事業には73.7億円と、15年度の概算要求から20億増を計上。新たに、疾病の状態や個人差を識別できる糖鎖の機能を解明し、その利用技術を開発することで、創薬や診断法への応用化を探る。