社会保障審議会医療保険部会は11日、2016年度診療報酬改定の基本方針策定に向けた検討をスタートさせた。改定の視点に、地域包括ケアシステムの推進を新たに明記。多職種連携による取り組み強化や質の高い在宅医療の確保と共に、かかりつけ薬剤師・薬局の評価、門前薬局の評価見直しなどについて、具体的に基本方針を検討していく予定。
この日の部会では、医療機能の分化・強化、連携と地域包括ケアシステムを推進する視点、患者にとって安心・安全で納得できる効率的で質が高い医療を実現する視点、効率化・適正化を通じて制度の持続可能性を高める視点など、これまでの診療報酬改定で示されてきた四つの視点の考え方について、16年度改定でも継承する方針を大筋で了承した。