【厚労省】薬剤師国試、合格判断で相対基準導入‐足切り緩和も

2015年10月15日 (木)

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 厚生労働省は、来年2月の第101回薬剤師国家試験から新たな合格基準を適用する。合格者の基準を、これまでの「得点率65%以上」から「平均点と標準偏差を用いた相対基準」に変更し、試験ごとに合格基準を決めるようにする。また、足切りの要件も緩和。必須問題を構成する各科目の足切りを現行の50%から30%に引き下げるほか、35%に設定されていた薬学理論・実践の各科目の足切りは廃止する。

 合格基準の見直しは、医道審議会薬剤師分科会の国試改善検討部会の中間取りまとめを踏まえたもの。中間まとめでは、6年制課程導入後の国試について、「年度によって合格率に大幅な変動が生じ、教育現場の混乱や薬剤師の確保に対する影響が懸念され、決して望ましいとは言えない」とした。

 こうした状況を踏まえ、「絶対基準である得点率に基づく現行の合格基準には、受験者の学修レベルや問題の難易に関する少しの振幅で合格者数が大きく変動してしまうという問題が内包されている」と指摘。平均点と標準偏差を用いた相対基準によって合格者を決定する方針を示した。



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