厚生労働省は18日、保険薬局等における明細書の無料発行の実施状況に関する2015年度調査の結果速報を、中央社会保険医療協議会総会に示した。患者調査では、いつも同じところで薬をもらう、かかりつけ薬局が「ある」と回答した人は65%に上った。その理由は「自宅や職場・学校に近いから」が最も多く、次いで「信頼できる薬剤師がいるから」との結果だったが、一方で調剤時に同じ薬剤師から説明を受けたいと希望している患者は約3割にとどまった。
保険薬局調査では、処方箋を受け付けた患者のうち明細書を発行しなかった患者の割合は「10%未満」が60.2%と最も多く、ほとんどの薬局で明細書を発行していた。発行した明細書についての問い合わせがあったのは9.4%で、その項目で多いのは「調剤基本料」や「薬学管理料」に関するものだった。