中央社会保険医療協議会の診療側、支払側委員は、20日の総会に医療経済実態調査(実調)の結果に対する見解を示した。保険薬局については、診療側が「収益が横ばいもしくは低下しているのに対し、投与日数の長期化などが影響し、損益率は低下した」と主張。支払側は、収益から費用を引いた損益差額率が「前回・前々回調査と比較して高い水準となり、安定的に黒字が続いている」との分析結果を示した。
診療側は、保険薬局の収支状況について、収益が横ばい(個人立)もしくは低下(法人立)している状況で、投与日数の長期化傾向等の影響によって、費用の9割を占める医薬品費とその管理に関する給与費が上昇した結果、損益率は個人立、法人立でそれぞれ0.4%、2.1%低下したと分析。