再生医療支援事業を展開するセルシードは、食道再生上皮シート「ヒト(自己)口腔粘膜由来細胞シート」の国内臨床試験を開始すると発表した。代表取締役社長の橋本せつ子氏は4日に都内で会見し、「2017年の終わりぐらいには承認申請にもっていきたい」と今後の開発に意欲を示した。
セルシードは、東京女子医科大学発の再生医療ベンチャー。同社の基盤技術を用いた細胞シートは、食道癌患者自身の口腔粘膜から細胞を採取し、温度応答性培養皿を用いて細胞シートを作成し、食道癌患者に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)後の傷口の部分に当たる食道腫瘍面に移植する。培養期間は約14日。