日本医師会は16日の定例会見で、国立感染症研究所から「薬局サーベイランス」を引き継いだことを報告した。インフルエンザ薬の処方を使った薬局サーベイランスで、日医のほか、日本薬剤師会、日本大学薬学部、EMシステムズの4者共同運用という形で引き継いだもの。
今回の引き継ぎに関して日医は、「国立感染症研究所の薬局サーベイランスを中止することになったが、利用している自治体、保健所、学生なども多く、日医に引き継いでほしいという依頼があり、このような引き継ぎとなった」と説明。「日薬、日大薬学部、EMシステムズは今まで国立感染症研究所の薬局サーベイランスの運用に協力していたため、今回の4者体制となった」とした。
この薬局サーベイランスは、全国の約1万の薬局から1日1回、インフルエンザ薬の処方を調剤レセコンから自動的に収集している。匿名化されており、個人情報の問題にも対応。