【パナソニックヘルスケア】糖尿病ケアのリーダーに‐小谷社長「製薬での事業経験生かす」

2016年1月18日 (月)

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小谷秀仁氏

小谷秀仁氏

 パナソニックヘルスケアは、独バイエルの糖尿病ケア事業の買収を完了し、世界125カ国以上の販路を手に入れた。今後、日本を含む世界全体で糖尿病ケア事業を推進していくため、昨年9月には、糖尿病治療薬の有力メーカーであるMSDで、副社長兼営業本部長を務めた小谷秀仁氏を新社長に据えた。小谷氏は、本紙のインタビューに応じ、「パナソニックの脈々と引き継がれた伝統を継承し、製薬での事業経験をもとに“健康を届けられる企業”を目指したい。パナソニックから独立した会社として5年以内に上場し、10年以内には世界のヘルスケアの一角を占める会社になっていきたい」と話す。

 同社は、ファンド会社のKKRが80%、パナソニックが20%を出資し、血糖値測定システムなどの診断薬事業や医療ITのメディコム事業、ライフサイエンス機器のバイオメディカ事業の三つの事業を展開する医療機器メーカー。特に最重要分野に位置づけるのが血糖値測定システムなどの診断薬事業で、約10億ユーロ(約1320億円)を投じ、世界四大血糖測定器メーカーの一つであるバイエルの糖尿病ケア事業を買収し、「アセンシア ダイアベテス ケア」の法人名で始動した。統合後は診断薬事業で売上2000億円の規模に拡大する。



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