日本製薬工業協会は21日に開催した総会で、国の承認と異なる方法で血漿分画製剤を製造し、当局の査察に対して不正な製造記録を作って組織ぐるみで隠ぺいした化学及血清療法研究所に対し、最も重い除名処分を下した。会員社と外部委員で構成された処分審査会では、厚生労働省から過去最長となる110日の業務停止処分が下されたことや、経営トップまで認知しながら、組織的に隠蔽した行為を悪質と判断し、除名処分で一致。除名処分は、1994年に日本商事が起こした帯状疱疹治療薬「ソリブジン」の薬害問題に対する措置のみで、2例目となる。
化血研は、長年にわたって血漿分画製剤を承認書と異なる方法で製造し、虚偽の製造意図書、製造記録を作り、厚労省の査察に対して組織的に隠ぺい工作を行ってきた。厚労省は、これら不正が重大な薬機法違反に当たると認定し、薬機法に基づく行政処分で対応することとし、化血研に110日の業務停止命令を出した。