製薬企業のMSD、ロボット技術に強いエアロセンス、医薬品卸のアルフレッサは、無人飛行機「ドローン」を用いた医薬品配送事業の早期実用化で連携すると発表した。MSDが社員から事業アイデアを募って事業化を目指す「イノベーション・ファンド」から生まれた日本独自のプロジェクト。3社が連携し、ドローン技術を用いて、災害時での緊急輸送や離島・遠隔地への医薬品配送といった新たな医薬品輸送モデルを構築する。国家戦略特区に指定された地域で実証実験を進めており、結果を踏まえて事業化にこぎつけたい考え。
ドローンは、遠隔操作や自動制御により飛行する無人飛行機で、様々な業種や業態でビジネス開発が進んでいる。医薬品事業においては、災害時の孤立地のみならず平時に離島や遠隔地にも確実に医薬品を届けることが可能で、陸上配送に加え、有力な輸送手段の一つとして期待されている。