日本薬剤師会の山本信夫会長は4月28日の定例会見で、同月14日に発生した熊本地震への対応状況について説明。日本医師会災害医療チーム(JMAT)に帯同する形で避難所などの「必要なところ」に薬剤師が適切に配置されていることや、現地に入った担当常務が日薬との連絡の窓口となり、「情報の混乱がなかった」との見解を示した。
会見で山本氏は、地震の被災者や被災した会員にお見舞いの言葉を述べると共に、全国の薬剤師会から支援薬剤師派遣の応募があったことに謝意を表明した。震災への対応については、熊本県医師会と熊本県薬剤師会の調整がうまくいったため、JMATに帯同する形で「必要なところに必要な」薬剤師が配置されていることを説明。
地震発生直後に、災害対策担当役員の田尻泰典常務理事が現地入りし、その後も、永田泰造常務理事や大原整理事など、被災地での支援活動経験がある役員を派遣するなどし、「現地の薬剤師会の動きをサポートしながら日薬との窓口を一本化でき、情報の混乱がなかった」とした。