ツムラは、2016~21年度の6カ年中期経営計画を発表し、最終年度の21年度に売上1350億円、営業利益190億円の目標を打ち出した。漢方市場の拡大に取り組むと共に、中国における新規ビジネスとして、中薬配合顆粒事業や刻み生薬(飲片)事業への参入などに着手する。さらに、生産能力向上や自社管理圃場の拡大を通じて、利益面では18年を底に、営業利益率を18年度計画の11.5%から14%に引き上げたい考えだ。
前中計では、当初計画の売上1230億円、営業利益295億円、営業利益率24%に対し、15年度は未達となった。加藤照和社長は、13日に都内で開催した会見で、「育薬処方の伸長が鈍化したことや、生薬価格の再上昇、為替の円安による原価悪化」を要因に挙げ、漢方市場の強化や収益力の継続強化、さらに中国での新規ビジネスに取り組む方針を語った。