処方箋1枚調剤は12分前後、薬剤師配置基準に「合致」‐厚労科研で薬局の実態調査

2016年6月21日 (火)

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 院外処方箋1枚の調剤に要する薬局薬剤師の業務時間は平均12分前後に達することが、厚生労働科学研究班「薬局・薬剤師の業務実態の把握とそのあり方に関する調査研究」(研究代表者:桐野豊徳島文理大学学長)が2015年度に実施した薬局のタイムスタディ調査で明らかになった。省令で1日平均40枚の院外処方箋に対して薬局に薬剤師を1人配置することが求められているが、調査結果はその現状に「概ね合致している」と分析。今後は「対人業務にシフトする中で、1処方箋あたりの時間が増えるのか減るのか、薬剤師の業務の見直し等の中で引き続き検討すべき」としている。

 タイムスタディ調査は、薬剤師数などに偏りが生じないよう調査対象薬局を選定し、薬局の特徴や地域の違いを配慮した上で愛知県、東京都、兵庫県、富山県など全国の10薬局を対象に実施した。院外処方箋の受付やお薬手帳の確認、ジェネリック薬の希望確認、薬袋の準備や記入、薬歴確認、処方箋監査、医師への疑義照会、計数調剤や計量調剤、監査、薬剤交付、服薬指導までの一連の調剤業務に薬剤師が費やした時間を調べた。



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