富士フイルム子会社で、iPS細胞の開発・製造・販売を手掛ける米セルラー・ダイナミクス・インターナショナル(CDI)は、米国国立眼科研究所(NEI)と他家iPS細胞由来の網膜色素上皮細胞移植で、加齢黄斑変性(AMD)を共同研究開発契約を締結したと発表した。両者は、2014年に自家iPS細胞由来の網膜色素上皮細胞移植で提携し、AMDを対象とした開発を進めているが、今回、他家iPS細胞由来でも共同研究開発を行い、非臨床試験を開始している。
自家iPS細胞由来の網膜色素上皮細胞移植では、非臨床試験段階にあり、来年1月に臨床試験を開始する予定にある。ただ、移植手術を行う際に、事前に細胞を準備できるなど、事業性や効率性の面から、他家細胞を用いた再生医療製品でも開発を行うことを決めた。