県薬に打撃、面分業縮小か
滋賀医科大学は、附属病院の敷地内に2軒の薬局を誘致する。公道に面した患者用駐車場の土地の一角を事業者に有償で貸し出し、そこに事業者が自己資金で3階建ての施設を建設。1階には2軒の薬局とコンビニエンスストアが入居し、2、3階部分は教育・研修施設として大学が利用する。複数業者の選考を経て今月、日本調剤、フロンティアの2薬局の入居を計画に盛り込んだ事業者を優先交渉権者に決めた。敷地内薬局は、来年秋頃から営業を開始する見通し。同院の近隣には、滋賀県薬剤師会の会営薬局しかなく、院外処方箋は面に分散していたが、規制改革会議の議論から保険薬局の構造規制が見直されたことを受け、敷地内薬局の誘致を決断。これにより、患者が敷地内薬局に集中するのは必至の状況だ。
滋賀医大が事業者に貸し出す土地は、外来患者用駐車場の一角にある車庫を含む周辺敷地約2000m2。事業を担う優先交渉権者に決まったJA三井リース建物は、正式な契約を経て、その土地に公道に面した形で3階建ての施設を建設する。