埼玉県と日本薬科大学は7月28日、夏休み中の高校生を対象に「1日薬剤師体験教室」を、埼玉県伊奈町の日本薬大さいたまキャンパスで開いた。県内の高校に通う学生51人が参加、講義や無菌調剤、軟膏調剤などの模擬調剤を通じ、薬剤師の仕事やお薬手帳の必要性を学んだ。
最初に、同大の都築稔副学長が、「薬剤師の仕事は今大きく変わってきている。地域医療や在宅医療への貢献が求められており、薬剤師は地域や患者宅に足を運ぶことが必要となっている。その中で、薬剤師は多職種協働、チーム医療に取り組むことが大切になっている。こう考えると、今後10~20年は薬剤師不足が続くのではないか。今回の教室で、薬剤師の仕事に興味を持ってもらい、その道に進んでほしい」と高校生にエールを送った。