武田薬品とインドのザイダス・カディラは、アフリカ、アジア、インド亜大陸における新興感染症のチクングニア熱ワクチンの開発と商業化に向けた提携を発表した。両社はチクングニア熱ワクチンの早期開発段階から上市に至るまで共同で取り組む。武田は新興感染症ワクチン開発に積極的で、ジカ熱やデング熱の予防ワクチンで提携を進めているが、今回はインド企業と手を組み、チクングニア熱の撲滅を目指す。
チクングニア熱は、デング熱やジカ熱と同じく、ネッタイシマカやヒトスジシマカにより媒介され感染する。発熱や重度の関節痛を引き起こし、筋肉痛や頭痛、悪心などの症状が現れることもある。米国疾病対策センターによると、チクングニアウイルス感染の予防ワクチンや治療薬は現時点で存在していない。