田辺三菱製薬とマラリア薬の研究機関「メディスンズ・フォー・マラリア・ベンチャー」(MMV)は5日、マラリア治療薬創出に向けて共同で化合物スクリーニングを行った結果、田辺三菱の化合物ライブラリーから3種類の有望なヒット化合物を突き止めたと発表した。今後、日本発の官民パートナーシップ「グローバルヘルス技術振興基金」(GHIT Fund)から新たに6182万円の助成を受け、3種類のヒット化合物から18カ月の期間でリード化合物の創製を進める計画だ。
両者は、GHIT Fundを介し、昨年5月に田辺三菱が所有する約5万種類の医薬品化合物ライブラリーをMMVに提供し、共同研究を開始した。
既存の抗マラリア薬耐性という課題を克服する新規の抗マラリア薬候補化合物を探索するため、化合物ライブラリーを用いてハイ・スループット・スクリーニングを実施し、3種類のヒット化合物の同定に成功した。