2015年度の日米欧3極におけるオーファンドラッグ(稀少疾患薬)市場が前年度比24.2%増の5兆9147億円と大幅に拡大したことが、総合企画センター大阪の調査で明らかになった。00年以降、日米欧で法整備や開発のための助成金や税額控除などの優遇措置が各国で設けられたのを背景に、オーファンドラッグ指定・承認件数が拡大傾向にあり、今年度は6兆円を超える見通しだ。
過去3年の市場推移を見ると、13年度が4兆1263億円、14年度が4兆7637億円と伸び、15年度に一気に拡大した。地域別では、米国が全体の77.1%の4兆5623億円、欧州が15.8%の9338億円、日本が7.1%の4186億円となっている。