医道審議会薬剤師分科会の薬剤師国家試験出題基準改定部会は10月31日、薬剤師国試出題基準の見直し案を大筋で了承した。8月の同部会で、「物理・化学・生物」について、「薬剤師として基本的な資質があるかどうかを確認するのにふさわしい問題となっていない」などの意見が出たことを踏まえ、国試で確認すべき知識のレベルを具体的に例示。また、臨床との関連を意識する必要がある「物理・化学・生物」「衛生」において、出題に際しての留意事項を記載することとした。新たな出題基準は、20年度の第106回薬剤師国試から適用される。
「過度に難解」避けるべき
新基準では、「薬剤師として備えなければならない基本的な知識や技能、態度を評価する」「薬剤師として必要不可欠な基本的な資質を確認する」「薬剤師が直面する一般的な課題を解釈・解決するための資質を確認する」といった表現を多用。
全般的な出題の考え方として、「試験資格として過度に難解な問題は避ける」「末梢的な事項や、一部の例外的な事項を取り上げるような問題はできるだけ避ける」ことなども明示している。