参天製薬代表取締役社長の黒川明氏は2日、大阪市内で開いた中間決算会見で、長期収載品を他社に譲渡したり、オーソライズドジェネリック戦略をとったりする意向は「全くない」と強調した。その一方で、海外や国内市場において「新製品をテコに成長を続けたい」と言及。医療用眼科薬領域で世界3位以内という目標達成に向けた一つの手段として、巨費を投じて緑内障用デバイス「マイクロシャント」を手に入れるなど、緑内障領域のパイプラインを強化していると語った。
黒川氏は「眼科で処方される医療用医薬品を五十数品目販売している。それによって患者さんや医療関係者の参天製薬に対するマインドシェアが高まっている」と言及。「長期収載品にはクラビットやヒアレインがあるが、これらを他社で売ってもらおうとは全く考えていない。私どもでちゃんとお届けして、情報も伝える」と話した。