日本新薬の前川重信社長は8日、大阪市内で開いた連結中間決算会見で、アクテリオン社に導出した自社創製品「セレキシパグ」の海外での販売が見込みよりも「好調にスタートした」と手応えを語った。今年1月に発売したアメリカを含め現在6カ国で販売されており、1月から9月までの売上高は合計約160億円。将来は、売上高1000億円以上のブロックバスター級の医薬品に育つとの見込みもあり、前川氏はそれに伴うロイヤリティ収入増への期待を示した。
同剤は、世界初の経口投与可能な選択的プロスタサイクリン(IP)受容体作動薬。肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療薬として導出先のアクテリオン社が現在、アメリカを中心に6カ国で販売している。欧州でも承認を取得済みで、価格交渉終了後に欧州各国での販売が始まる予定だ。最終的に30カ国以上での承認取得、販売を予定している。