【米クインタイルズ】患者の自発的参加促す‐被験者確保でウェブ活用

2016年11月25日 (金)

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デビット・ホウ氏

デビット・ホウ氏

 米クインタイルズは、治験の被験者募集業務に力を入れる。治験の難易度の高まりを背景に被験者不足が叫ばれる中、海外ではインターネットから治験に関する情報を提供し、決められた期間により多くの被験者を集める仕組みや、患者数が少ない難治性疾患治験で患者が自発的に参加できる取り組みも推進している。アジア太平洋地域で治験実施施設の選定や被験者募集業務を統括するデビット・ホウ氏は、本紙のインタビューに対し、“デジタル・ペイシェント”という新たな概念を提唱し、「一般者に対して治験の啓発活動を進めると同時に、疾患の情報サイトで患者同士が交流できる場をつくり、治験に参加してもらえる環境づくりを行っていきたい」と語った。

 ホウ氏は、日本と海外に共通した治験をめぐる課題について、「一般者への理解が進んでいない。特に日本では医療保険制度が充実しているためか、一般者が治験を学ぶ機会がなく、学ぼうとする動機付けもないのではないか」と患者に対する治験の教育に向けた情報提供が大事との認識を示す。



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