AGC旭硝子は、デンマークを本拠とする大手バイオ医薬品原薬の開発製造受託企業(CDMO)「CMCバイオロジクス」を買収すると発表した。買収額は約600億円。独占禁止法当局の承認を前提に、来年1月にAGCグループの子会社になる予定。8月に独CDMOを買収し欧州市場への本格参入を果たしたばかりだったが、CMCバイオロジクスを買収することで米国での事業基盤を獲得し、グローバル展開に乗り出す。
AGC旭硝子は、1985年にバイオ事業を発足し、2000年初めからCDMO事業を開始、主に日本で微生物を用いたCMO事業を行ってきた。今年8月には微生物を用いた独CDMO「バイオメバ」を買収し、欧州での製造・開発拠点を獲得。欧州市場に本格参入した。