厚生労働省の全国在宅医療会議ワーキンググループの初会合が12日に開かれ、在宅医療の推進に向けて実効的に活動していくため、在宅医療に関するエビデンス蓄積と在宅医療に関する医療連携、普及啓発モデルの蓄積の二つを重点分野に設定し、医療介護関係者が共有した上で連携していく方向性を確認した。在宅医療に関するエビデンスはほとんどないことから、構成員からは「在宅医療の意味するところを定義づけることが必要」などの意見が出た。
昨年7月に開かれた全国在宅医療会議で、在宅医療の推進に向けた重点分野を設定するためにワーキンググループを立ち上げ、議論することを決めていた。この日の初会合では、昨年の同会議で方向性を共有した国民への普及啓発や在宅医療のエビデンス作りを進めていくことを重点的に対応すべき分野とする論点が示され、エビデンスの現状や普及啓発への取り組みが紹介された。