偽造薬、再発防止へ協力要請‐武田医薬局長、医薬品流通の信頼確保に努力

2017年1月24日 (火)

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武田俊彦氏

武田俊彦氏

 厚生労働省の武田俊彦医薬・生活衛生局長は19日、全国厚生労働関係部局長会議で、奈良県の薬局でC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造薬が発覚したことに言及。「医薬品の適正な流通を確保し、同様の事例発生を防止するため、医療機関、薬局、製造販売業者等に対する注意喚起について、特段の協力をお願いしたい」と都道府県担当者に要請した。武田氏は、偽造薬の少ない日本の医薬品流通が国際的に高い評価を受けていると指摘。「引き続きわが国の医薬品流通が、より信頼されるものになるよう努力していきたい」と述べた。

 奈良県内の薬局チェーンでC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造薬が調剤され、患者に渡っていたことが発覚した。製造販売元のギリアド・サイエンシズ指定の医薬品卸を通して製品を仕入れる正規ルートとは違うルートから薬局チェーンの本社が仕入れ、各店舗に納入したことで偽造品が流通したと見られている。厚労省は17日、流通経路の確認など偽造品の混入を避けるための注意喚起を都道府県や関係団体に通知し、迅速な対応を図った。



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